育休中で子育て真っただ中のたっつんです。
2023年の夏に娘が生まれましたが、この子が生まれるまでの道のりは簡単なものではありませんでした。
この記事は、子供が出来ない事で悩んでいる方、不妊治療で悩んでいる方、不妊治療中の方などの希望になればと思い、執筆しています。
また、不妊治療と聞くと女性が関係あるイメージがありますが、不妊の原因は男性にもあります。この記事ではその男性側の治療の内容を載せています。
不妊治療開始
2021年10月初めて不妊治療を行うために、専門の病院に妻と二人で行きました。
そもそもなぜ不妊治療を行ったかというと自然妊娠をずっとしなかったからです。
一人目の子供は2017年に出産、それから約4年、、、1度だけ自然妊娠しましたが、1ヶ月くらいで流産してしまいました。
妻も私も30代後半になりなかなか自然妊娠しなくなり、このままでは子供が出来ないと感じ、二人で話し合って病院に行くことに決めました。
精液検査
病院での男性の検査は基本的には精液検査のみだったと思います。
液量、濃度、運動率、前進率、正常形態率などの項目があり、基準を下回ると妊娠しにくいそうです。
初回の検査結果では濃度、運動率、前進率、正常形態率とほぼ全ての項目で基準値以下でした。
この時初めて私は今まで妻が妊娠しなかったのは自分に原因があったからなのだと気が付きました。
ただ医者からはこの数値でも妊娠しないわけではないと話があったので、まずはタイミング法から始めることにしました。
タイミング法
タイミング法の詳しい説明は以下の内容です。
妊娠しやすい最適な日時に性交渉を持つタイミングを、医師が指導することで妊娠を目指す方法です。よって、ご自分で基礎体温を記録したり排卵検査薬を用いたりして、自己流で妊娠しやすい時期を判断する方法とは異なります。
引用:タイミング法|花小金井レディースクリニック 不妊治療 小平市 小金井市 東久留米市 西東京市
要するに、医者が妊娠しやすい日を教えてくれて、その時に性交渉を持つということです。
実際に、タイミング法を3ヶ月試してみましたが、妊娠には至りませんでした。
また、その間に2回目の精液検査を実施しましたが、前回同様に基準値を下回る結果でした。
医者からはこれ以上続けても妊娠の可能性が低いので、次のステップとして、人工授精か体外受精に進んだ方が良いと説明をもらいました。
人工授精では、排卵の時期に処理された精子を管で直接子宮に注入することで、体内で受精が起こります。 一方、体外受精では、予め採卵した卵子と、採精し処理された精子を同じシャーレに入れ、体外で受精が起こります。 どちらも精子が自力で卵子に入って行くことで受精が起こります。
引用:体外受精とは?費用やスケジュール、妊娠の成功率などを解説 | 男性不妊治療・手術は銀座リプロ外科
知らない人からすれば人工授精と体外受精の違いはよくわかりませんが内容は全然違います。
また、現在は不妊治療が2022年4月から保険適用になったため、人工授精が約2万円、体外受精が約20万円くらいだそうです。
しかし、当時はまだ保険適用外だったため、人工授精は約3万円、体外受精は助成金を使っても約40万円くらいと言われ金銭的なハードルも高いと感じました。
男性外来
精液検査の結果が悪いため、私は男性外来を受けてみるように勧められました。その病院では他の大学病院の医者が週1回来ているとのことで、そちらの先生を予約して受診しました。
その時に初めて先生から精索静脈瘤であると診断されました。
精索静脈瘤とは精嚢内の静脈が怒張して瘤状に太くなる状態のことをいいます。精索静脈瘤は、男性の6人に1人に認められるとされ、思春期以降に認めます。また男性不妊症を認める男性に頻度が多いことが知られています。精索静脈瘤の存在は、精子の産生を低下させ精子の質を低下させるため不妊の原因になるとされています。しかしながら精索静脈瘤があってもすべての方の精子の産生が低下するわけではありません。
引用:精索静脈瘤|すこやかコラム|ときわ会グループ
左右両方ともなっているが、左の方がひどく手術する必要があり、右は手術の必要がないと言われました。手術すれば精液の数値も改善する可能性があり、妊娠の確率も上がるとの話だったので、話を持ち帰って妻と相談し、後日手術することに決めました。
精索静脈瘤の手術
年末と年始を挟んだこともあり、手術は2022年3月に決まりました。
男性外来をしてくださった先生の大学病院で1泊2日で顕微鏡下精索静脈瘤手術です。
先生からは手術が終わった2日後には普通に仕事をしても大丈夫との話でしたが、念のため3日間仕事の休みを取りました。
手術日当日
朝10:00に病院に到着しました。自宅から病院まで遠いため、妻に車で送ってもらいました。
以下手術日の時系列を簡単に載せます。
11:00 昼食
14:30 点滴開始
17:20 手術室に行く
19:00 手術終了
19:10 夜食
初めての入院&手術だったため、かなり不安でしたが、終わってみるとあっという間でした。
また、手術は夕方からだったため、手術まではかなり暇でした。本読んだり、スマホ見たりして時間を潰していました。
手術自体は麻酔を打ってから3分後くらいには始まったので、そんなにすぐ始まるのかってビビりました。最後の傷口を縫うときにグイグイ引っ張られる感覚も気持ち悪いと感じました。ただ終始麻酔が効いていたので麻酔を打つ際以外は全く痛みもなくただ仰向けに寝っ転がっているだけでした。
次の日は朝食食べて、薬をもらって、10:00には支払いを済ませて無事退院しました。
ちなみに保険適用で約7万円の支払いでした。
後悔したこと
手術をして一つ後悔したことは、妻が仕事だったため帰りはバスで帰ることにしたのですが、
歩くたびに傷口が痛み、バス停まで10分くらいで着くはずが30分以上もかかったことです。
術後2日目には痛みもましになって歩いてもあまり痛みは感じませんでしたが、立ち仕事や仕事でかなり歩く方は少し多めに休みを取っておくことをおススメします。
手術後の不妊治療
3ヶ月後の2022年6月に男性外来で術後の状態を確認するために受診しました。結果は問題なし。
ついでに3回目の精液検査の結果は、全体的に基準より低いものの1回目、2回目と比べると格段に良くなっていました。
先生からもそろそろ性交渉を再開しても良いと言われました。
その後、人工授精、体外受精のどちらを選択するかで年齢的に時間もあまりないので、妊娠確率の高い体外受精を選択することにしました。
色々と体外受精の準備を進めていて、いざ体外受精を始めようとした2022年11月なんと妊娠が発覚しました。結局、体外受精は行わず、自然妊娠していました。不妊治療を始めてから約1年が経過していました。
まとめ
1人目が2017年に生まれて、2018~2021年まで自然妊娠せず、2022年3月に手術、2022年11月に自然妊娠、2023年7月に無事に2人目が生まれました。結局のところ、手術をしたから妊娠したのかわかりませんが、精液検査の結果が良くなったのは事実です。また、妻も血液検査などしていましたが、特に問題があったわけではありません。
ただ一つ言えるのは、妊娠を望むけど、なかなか自然妊娠しない方はぜひとも夫婦二人で病院に行って検査、治療をした方が良いということです。また、不妊の原因は男性の場合もおおいにあり得るということです。
現在は不妊治療も保険適用になっているので、金銭的な負担も少しはましになっています。不妊で困っている方はまずは病院に受診してみてください。
それでは最後までお読みありがとうございました。
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